妥協のない施工技術と品質管理
省エネガラスコートの施工については、周囲の温度や湿度に左右されるデリケートな商品だけにより厳しい施工管理、品質管理を必要とします。
施工の流れ(工程)
1)ビニールマスカーの養生
油膜取りやコーティングをする際に、汚れてしまいそうな場所は必ず養生します。
2)油膜取り
ガラスコートの施工に油膜は大敵。油膜取り剤を使って油膜を除去し後はきれいに拭きあげていきます。
3)マスキングテープ
ガラス面(シーリング部)に沿ってマスキングをしていきます。
4)プライマー塗布
接着剤であるプライマーを不織布若しくは、メガネ拭き等を使って塗布していきます。プライマーは、ガラス面のはじき確認及び埃除去と言った最後のチェックも兼ねています。
5)液受けの作り方
ガラス窓付近に液がこぼれてしまっては後々面倒なことに。アルミホイルを使って液がこぼれない様に堤防を作る作業です。
6)液剤の調合
省エネガラスコート主剤と硬化剤を定められた規定により調合していきます。
7)ローラースポンジへ液の塗布
新しいローラーにガラスコート剤を塗布します。また新しいローラーには、必ず保水分(30g)を含ませるなどして万全を期します。
8)ガラスコート剤の塗布
斜め塗り→縦塗り→横塗りの順に塗布していき、最後は仕上げとして縦塗りを行います。下塗りから仕上げまで1㎡当たり3分以内に仕上げることが鉄則。これはもし修正が発生したときに対処できるタイムリミットなのです。
9)塗布中又は仕上げ塗りをしてからのチェック
液ダレが無いか、ガラスの際が塗り残し無いか、大きなほこりやはじいている所はないか、ガラス以外の場所に、液が付いていないか厳しくチェックを行います。
10)片付け・換気
塗布後、30分~60分程(季節や湿度・温度によって異なる)で指で触って手につかないかなど乾燥をチェックします。最後にマスキングテープを取除き窓を開け換気して工事終了です。
デリケートだけに施工環境にも最大限の注意を
施工出来るガラス表面温度及び湿度は、10℃~30℃で湿度が70%以下です。また、ガラス面に結露が発生する環境では、基本的には中止し結露が発生しない時期に行うなど施工環境には最大限の注意を払います。
また、施工後、施主に対し窓ガラス清掃を1ヶ月はしないよう注意を促すなどの配慮も行います。