お客様思いでない業者がはびこった塗装業界
皆さんこんにちは。株式会社エコロン塗装部担当の山下誠也です。私はこの塗装業界に入って20年になります。元々鹿児島の出身ではありますが学校卒業後、縁あって熊本の塗装会社に入社しました。当初はもちろん現場作業員からのスタートです。やがて私の仕事ぶりが認められたのか現場監督となりました。そしてその後経験を活かして営業兼アドバイザーに抜擢されました。
塗料業界は変化の激しい業界です。次から次と新商品が登場したり、新しい技術が開発されたり常に勉強、勉強の連続です。私はここで業界のトップを目指し研究を重ねてきました。その努力の成果もあってか私自身熊本でも有数の技術者になったと自負しています。これは何も自分だけがそう言ってるのではなくて、周囲の人からもそう言われたことがあるのであながちウソではないと思います。
さて、この塗装業界ですが、皆さんもご存知の通りトラブルの多い業界でもあります。それはお客様である依頼主の方が“素人”であることをいいことに、「高い料金を請求する」「大げさな表現をして脅す」「余計なところまで提案する」といったようないわゆる『悪徳業者』が後を絶たないのです。テレビや新聞報道でこうした業者に騙されて泣き寝入りしたというニュースを見たり聞いたりした方も多いと思います。それほどこの業界は不透明な業者がかっ歩している嘆かわしい現状があります。
私は、こういう悪習こそ断ち切らなければいけない、という気持ちで仕事に接しています。正直に誠実にお客様の立場になって仕事をしたい、それが私の願いです。
良い外壁塗装をするには?
私は新築住宅のように下地のよい状態で塗装するならよいのですが、新築後10年もすると、外壁は雨・風・紫外線・地震・埃・自動車の排気ガスなどにより、亀裂が生じていたり、色褪せたり、油分の付着が目立ってきます。
また、既存の外壁の状態に合った下塗り材の選択も大事です。
中塗り塗装や上塗り塗装の段階になると、塗料の希釈率などが重要になってきます。薄めすぎては薄い外壁塗装の仕上がりになり、塗装の耐久年数は短くなってしまい、逆に濃いすぎると年数が経過するにしたがい、表面が亀の甲羅のように割れてくる場合があります。
その他にも中塗りの塗装段階で十分に乾燥しない状態で上塗りをしてしまうと、短期間での塗膜の割れが生じてしまいます。
鉄部塗装といいましても、各メーカーから様々な材料が出ており、すぐに艶が無くなったり、1年程で再び錆が発生したりするのもから高耐久性の材料まであります。
鉄部は外壁のように10年を越える耐久性はありません。鉄部に関しては、外壁よりも早いサイクルでの塗り替えが必要になります。定期的に塗装をして保護し、鉄部を長く綺麗にもたせましょう。
一般のお客様は、塗装工事は塗るだけだから簡単と思われている方が多いですが、本当に綺麗に長持ちするように仕上げようとすると手間のかかる難しいものです。
塗装工事施工後の外壁塗装の仕上がりにがっかりしないためには、お客様の真剣な業者選びが大切です。そこでどんな目で業者を選定すればよいのか転ばぬ先の杖としてそのポイントをお伝えします。
確かな塗装業者選び7つのポイント
1)確かな資格を有しているか?
塗装業に関する資格として「塗装技能士」というのがあります。施工する職人はその資格を有しているかも大切な判断材料です。また、その職人だけではなく、会社自体が県知事または国土交通大臣認可の塗装工事業許可を得ているかも確認しましょう。技術や実績、知識が国や行政によって認められた証なのですから。
2)施工個所が詳しく書かれた見積り書であるか?
「施工個所の詳しい見積書」を提出するかどうかを確認しましょう。大雑把に「一式いくら」というような見積もりは誠実なものとはいえません。工事内容と価格がはっきりと書かれていることが重要です。詳しい見積書がないと、「言った」「言わない」というトラブルに発展しかねません。
3)塗装の材料などのレベルは明確になっているか?
見積もりをもらったら塗料のメーカー名や品名、塗料の樹脂名等を確認しましょう。これは、本当にその塗料が建物の素材に適しているかを判断するためです。(塗料メーカーに問い合わせるのもいいでしょう)
また、樹脂名でも塗装のグレードが確認できます。グレードによって耐久性と価格が異なるのです。
業者自身がそれぞれの建物に適した塗料を提案してくれる会社なのかを見極めることが大事です。
4)こまめな報告体制を取っているか?
塗装の工事前から工事後の「工程ごとの写真」を提出する、あるいは、毎日工事を始める前に、職人が施主様にご挨拶して工程内容を伝えるなどのきめの細かい作業を行っている業者かをチェックします。
5)アフターフォローは万全か?
何事にも100%ということはあり得ません。どんなに実績のある業者でも不具合が発生する事もあります。その場合、即対応してくれるのか、そしてこれまでの仕事ぶりがどうだったかをホームページや実績表で確認することが大事です。
また、アフターフォローのシステム化として常時連絡の取れる体制であるか、定期的な点検を行っているかなどをチェックする必要があります。
当社は、一年ごとの定期点検を行いその報告書を提出する体制を取っております。
6)支払い条件は明確にしてあるか?
工事が終わる前に工事代金を全額請求するというような条件になっていないかキチンと確認をしましょう。支払い方法や、条件に関しては、必ず契約時に決定して下さい。
塗装工事の場合、支払い方法は「工事完了後の支払い」「着工時と工事完了後の二回払い」が一般的です。弊社では、「クレジット」のお取り扱いもしておりますが、クレジット会社の規定にのっとって契約を進めております。
7)専門的な知識の習得に意欲的か?
キャリアの長い業者というのもひとつの安心材料ではありますが、ただそれだけで安心か?というと必ずしもそうは言い切れません。日進月歩技術や材料そのものも変化しており、その新しい知識にどん欲に向き合っている業者であるかどうかも大切な要素です。